義仲英一
長期的な視野
こんばんは、義仲です。
家(住まい)は、少し古くなったから、傷んだからといって簡単に新しくする
ことが出来るものではありません。ですので、家づくりにおいて、長期的な
視野を持つことはとても大切なことと言えます。
永く住み続けることの出来る家を理想としていても何に注目すれば良いのか
分からないという方は、次の9項目に注目してみて下さい。
・構造の安定
地震、積雪、暴風などの自然災害は、住宅に大きな被害を与えることがあります。
被害を最小限に抑えるために欠かせないのが、構造の安定です。
建物の損傷や倒壊を防げるかどうかは、柱、梁、主要な壁、基礎などの構造躯体の
性質を知る必要があります。
・火災時の安全
命や身体、財産を火災から守るには、自宅からの出火を防ぐだけではなく、もらい
火による被害を防ぐ性能が求められます。防火について知る必要があります。
・劣化の軽減
住宅は水分や紫外線、空気中の汚染物質などの影響を受けます。
劣化したらメンテナンスが当たり前ではなく、劣化しにくくするにはどうすれば?
と考えることが大切です。
・温熱環境
少ないエネルギーで効率よく冷暖房を行える住宅は、光熱費節約だけでなく、シック
ハウスの被害を防止に繋がります。地域によって気候・気象条件が異なるので、新居の
気候に合った住まいづくりの対策は万全にしたいですね。
・空気環境
建材や設備から発生する化学物質だけでなく、ホコリやダニ、二酸化炭素や一酸化炭素
など、住まいの空気を汚染する原因は多いです。心身の健康を守るには、安全な空気は
不可欠なので。空気を汚さない安全な材料を使っているかの確認を忘れてはなりません。
・光、視環境
窓の役目は換気だけではありません。光を取り込んで目の負担を減らしたり、景色を
楽しむことによる開放感や癒しも求められます。自由に取付けたい窓ですが、面積や
性能は、耐震性や断熱性、防音性などに大きな影響を与えます。バランス良く考える
必要があります。
・音環境
隣家や道路から聞こえる騒音など、場合によってはトラブルの原因になる『音』。
必要に応じて防音対策の可能な仕様や対策を取り入れることを考えましょう。
・高齢者等への配慮
年齢だけでなく、病気やケガが原因で身体機能が低下することがあります。
その際、介助に必要なスペースや、設備が充実していたり可変の利く間取りだと生活
に安心感を生みます。
・防犯
侵入されやすい住まいを自らつくり出さないために防犯対策は必要です。
大切な住まいを守るために破壊しにくい部材、開錠しにくいドアキーの採用なども
検討したいものです。
これらは新築住宅の性能表示制度にも該当するもので、新たな視点から家づくりを考える
きっかけとなったり、長期的な視野で家づくりを考えているかどうかを確認するための
ポイントとなるものです。長寿命住宅の実現に向けて注目してみて下さい。