義仲英一
減築
こんにちは、義仲です。
皆さんは減築について興味はありますでしょうか?増築の話は耳にすることが多いと
思いますが、減築については話を聞く機会が少ないのではないでしょうか。本日は減築
について触れたいと思います。

減築とは字のごとく減らす、住宅のリフォーム・改築を行って「床面積を減らすこと」
を意味します。具体的には2階建てを平屋にしたり、使用しない部屋を取り払ったりと
いったことが減築にあたります。
「広さの確保された家をわざわざお金をかけて小さくするのは勿体無い。」と思ってしまう
のですが、減築する理由は依頼主にとって切実な悩みともいえます。持ち家に住んでおら
れる高齢者の方はとても多く、「広すぎる住宅の手入れは高齢者にとって負担が大きい」
との理由から減築を希望する方が多いようです。
減築を行うことでの利点は、使っていない部屋や住居の一部を減らすことで、維持管理・
メンテナンスの必要が無くなり、身体的な負担を減らすことができることです。
又、建物自体が軽くなることで耐震性が向上が見込めたり、面積が減ることで冷暖房効率
が良くなったとの事例もあります。
減築工事を行うにあたって、工事中は粉塵や騒音、振動があり、そのまま暮らすことは
お勧めできません。仮住まいの用意や家財道具・荷物の整理といった手間が必要になる
点は計画の一部として把握しておきましょう。
減築の理由が耐震工事のためと認められれば、補助金を利用することが可能となるケース
もあるようです。傾向としては2階建てを平屋に減築した場合に認められることが多い
ようです。
減築は高齢化傾向にある日本では年々ニーズが増え、検討価値のある建築計画となって
います。増やすのでは無く、減らして得られるメリットが見つかれば検討されてみられる
のも良いのではないでしょうか。