義仲英一
乾材を好む外来種
こんばんは、義仲です。
地震をはじめとする災害対策として様々な工法が公になり、
構造に対する知識を持っておられる方は多いと思います。
家を建てるにあたって災害以外に被害をもたらす存在が
あります。それは、シロアリという害虫です。
シロアリ対策については、構造・工法などと比較すると、
十分な情報を得られていないのではないでしょうか?
一般的に、シロアリ対策とは地中にいるシロアリから土台や
柱の構造を守る為のものです。建築基準法でも防腐・防蟻処理
を地面から1mの高さ範囲までは行うように義務付けられて
います。しかし、今は違います。
従来の湿気を好むシロアリとは別に「乾材を好むシロアリ」
の被害が世界的にも増えているのです。輸入した材料や家具に
紛れて被害を及ぼす「アメリカカンザイシロアリ」という外来種
が日本にもやって来るのです。
アメリカカンザイシロアリのように羽が有り空からでもやって
来るようなシロアリにも対応するため、IZUMO建築設計では、
従来の基礎から1mの高さ範囲の防蟻処理(下図の緑色部分)に
加え、構造材の外周部すべてにホウ酸による防蟻処理を新築全棟
で施工しています。(下図赤色部分)

また、弊社が使用するホウ酸は、主原料に無機物である「ホウ酸塩
鉱物」を使用し、揮発蒸発する事無く、人体に全く無害で、効果も
半永久的に持続するものを使用しています。
災害対策だけで無く、害虫対策もお忘れ無く。新築を建てる際は
どんなシロアリ対策をしてくれるのか必ず確認しましょう。