義仲英一
気密
こんにちは、義仲です。
家の性能を考えるうえで、気密は断熱と並び重要な項目として
扱われるようになりました。簡単に言うと、空気がどれだけ外
に漏れないかという事です。
昔の家と比べ、近年建てられる家の気密性は向上しました。
ですが、同じような規模や仕様で建てられた家だとしても気密
性を一定にするのは簡単ではありません。
家は例え全てのパーツを工場で作ったとしても組み立てるのは
実際の工事現場です。パーツをつくるのは効率化できても、知識
と技術のバランスが保たれていなければ、良い物が出来上がる
可能性は下がります。
「C値が1.0を切るかどうかが基準になる」というように、細かく
気密性を求めるのであれば、数値の確認だけでなく、その数値を
保障する為にどんな工事をするのか把握するようにしましょう。
玄関扉はドアの方が気密性が良く、引戸にすると気密性が落ちます。
窓の種類によっても気密性に差は出ます。という様に資材の選択に
よっても気密の高い家にしやすいか、そうで無いか変わります。 建売住宅の性能があまり良くないと言われるのは、数をこなす為に
気密に対して、資材の選択も含め手間をかけずに工事をしている
ことが多いのが原因だと考える事が出来ます。
早い完成を目指す工期優先の家づくりは気密性を悪くさせやすい
ので注意が必要です。
夏涼しく冬暖かい快適な家の建築を目指すのなら、断熱について
考えるのと同じように気密とはどういう物かを頭に入れておいて
下さい。求めれば求めるほど、資材の選択、現場作業に手間をか
ける必要があるというのが高気密住宅です。