義仲英一
古民家が残されている訳
こんばんは、義仲です。
聞き慣れない言葉だと思いますが、スケルトン・インフィル
という考え方を知っておられるでしょうか?
スケルトンは長く残して使うべき構造体を指し、インフィル
は時代や好みに合わせて変えていく設備やインテリア等を指
します。
しっかりスケルトンを設計してさえおけば、後にライフスタ
イルやデザイン等が変化しても受け止める事が出来ます。
スケルトンは器であり、インフィルは器に入れる料理や盛り
付けのテクニックと考えると分かりやすいですかね。
欧米では比較的一般的な考え方ですが、日本でもスケルトン・
インフェルという考え方は、決して新しい事ではありません。
昔から日本にある古民家や古建築は、柱をしっかりと格子状
に配置したスケルトン建築なのです。
現代流の暮らしやインテリアを取り込んだ古民家再生なんか
は、インフィルにあたりますね。

古民家が残されているのは、構造強度について考えられた建築
であり、災害で簡単に倒壊してしまわないスケルトンだと認め
られているからなのです。
更に家の資産価値、スケルトンの資産価値をもっと大切に考え
られれば、現代社会が抱えている空家問題に貢献するでしょう。