義仲英一
間違った選択が招く深刻事態
こんばんは、義仲です。
日本の住宅のシロアリ対策は、床下(地面から1メートルまでの範囲)に
防腐・防蟻剤を散布する方法一般的です。その薬剤として有機リン系の
農薬が使われてきました。
最近では、毒性の高い有機リン系農薬に代わり、タバコのニコチン成分
と似たネオニコチノイド系農薬を使用している場合が殆どです。
ネオニコチノイド系農薬は、昆虫の神経を興奮させて最終的に死に至ら
せる作用があります。害虫駆除には効果的ですが、害虫だけでなく益虫
にも影響を及ぼすことが問題になっています。全米50州のうち半分以上
の州で大量の蜜蜂が消えるという現象が起こり、その原因が農作物などに
ネオニコチノイド系農薬を多用したことだと過去にニュースになりました。
農作物受粉に欠かせない蜜蜂にダメージがあるとゆうことは、私達の食生活
にとっても影響を与える問題になるのです。
こうした現象は、すでに世界各地に広がっており使用規制・禁止の対策が
増えています。残念ながら日本ではネオニコチノイド系農薬の使用は減少
しているとは言い難い状態です。
害虫駆除の濃度で人が死に至ることは無いにしても、胎児や小児にはごく少量
でも様々な影響を及ぼすことが分かってきています。近年、キレやすい子供が
多いのも、このネオニコチノイド系農薬関係があると考えられています。
人体に影響の有る有機系の薬剤の使用を避けようと思っても、安価で利益を
得やすい薬剤が充満してしまっている状態です。安心出来る薬剤探しも簡単
ではありません。家族が健康に生活して行ける住まいを建てるには、シロアリ
対策の薬剤一つにしても「有機系の害の有るものは避けたい」などと発信し、
求めないといけないのです。なんとも恐ろしく手間のかかることなのです。