義仲英一
盛土造成地
こんにちは、義仲です。
盛土(低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くし、平坦な地表を作る)は、
大規模地震に不利とされています。盛土は平常時は、基盤(盛土の下の
元地盤)との摩擦などによる抵抗力により滑り出さないようになってい
ますが、大規模地震の発生により、滑り出そうとする力の方が勝ってし
まうリスクがあるからです。
地震による小規模な宅地の補修は、原則として個人が費用を負担しなけ
ればならないという点や、暮らしを続けて行くにあたっての精神的負担
の事を考えるのなら、盛土造成地について理解しておくことは必須です。

日本は、宅地として利用できる平らな土地が少ない国です。
そのため、高度成長期に人口が増加すると、宅地を増やすために山を削り、
削った土を盛って平らな土地を増やしました。このような大規模盛土造成
地は、全国各地に数多く存在します。
その情報を公表することで、
・その地域に住む人の防災意識を高めること。
・日頃から、自身の宅地やその周辺をチェックし、災害防止や被害の軽減
に努めること。
などが期待されています。
自然災害が増えている近年、将来生活を考えている地域での情報の公開に
ついては意識しておくべきです。