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  • 執筆者の写真義仲英一

スキップフロアの弱点


スキップフロアの弱点を知っていますでしょうか?

それは、地震に弱いことです。通常の床構成の場合、地震が発生した時、

段差の無い床面は床全体が一体となって揺れます。その為、地震力は

柱や壁などに均等に伝わります。

一方、スキップフロアは床が一体化していないため、地震の揺れを均等に

伝えることが出来ません。どうしても、特定の壁や柱に力が集中すること

になってしまいます。そのことから建物が破損や倒壊するリスクも通常より

高めという事です。

スキップフロアを取り入れる際は、構造計算はもちろん、免震面も考えた

構造とするのが望ましいと考えます。


その他、スキップフロアには、においや音が全体に伝わりやすい。エアコンが

効きにくい。プライバシーの確保が難しい。といった弱点もあります。

将来、隣室と床の高さが異なる部屋を、リフォームで繋げて使うのは難しいもの

がありますし、家族と起床時間や就寝時間が異なるなら物音や照明がストレスに

なる可能性は高いです。現在から将来まで生活イメージのシミュレーションが、

より大切となります。


収納スペースや個性的な空間を生み出す。縦方向の広がりが独特の住み心地を

生み出す。という魅力と憧れを安易に受け止めてしまうと後悔してしまいます。

個性的要素の強いスキップフロア間取りの採用は、弱点となる要素をカバー

出来るかが鍵になってくると考えます。









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