義仲英一
浴室の安全対策
こんばんは、義仲です。
夜になると寒さを感じる日が増えて来ました。寒い時期ならではの
リラックスタイムである入浴を楽しみにする方も増えて来るのでは
ないでしょうか。
浴室は、家の中で最も事故が多い場所です。ヒートショックも心配
です。安心して入浴を楽しめるように、浴室づくりについて考えて
みましょう。
厚生労働省の研究班の調査によると、救急車で運ばれた患者数から
推計した入浴中の事故死の数は、年間約1万件以上とされています。
(死因が溺水以外の疾病等と判断されたものを含む)
入浴中の事故は、ほとんどが浴槽内で起きています。これは、熱い湯
に肩まで漬かるという日本固有の入浴スタイルが影響していると考え
る事も出来ます。
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める。 ・湯温は41度以下、湯に漬かる時間は10分までを目安にする。 ・浴槽から急に立ち上がらないようにする。 ・アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控える。
・入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう。
以上の事を意識して行う事で、交通事故より身近で、交通事故より
死者が多いと言われる浴室での事故を防ぐ事に繋がりますので、安全
対策を心がけていただきたいと思います。
又、浴室の扉は他の部屋のドアと違い、基本部屋の外側に向かって開く
構造になっていません。緊急時に浴室内に入る手段を想定しておく必要
があります。家づくり計画の際には、家族みんなで安心して利用できる
浴室について考えておく事をお勧め致します。